カメが心地よく過ごせる環境の基本と我が家流ゲージの設置方法、必須アイテム教えます!
カメちゃんと仲良くなるには、まず第一にカメちゃんが健康で安心して過ごせる環境を作ってあげることです。
今日はカメ飼育に大切な環境づくりについて説明していきます。
カメが安心できる環境にするには
カメが安心する環境は、種類によって異なりますが、一般的には、適切な水温と陸地の確保、日光浴ができる環境、そして隠れ家となるシェルターが重要です。また、水質管理や温度管理も大切です。
我が家のカメはニホンイシガメで水槽ガメに分類されますが、一日中水中で過ごすかというとそうでもありません。一般にイシガメの移動距離は数百メートルといわれています。我が家も赤ちゃんの時は45㎝水槽で飼っていましたが、大きくなるにつれて水槽の中だけで過ごさせるのが可哀想になってきました。そこで、新たにゲージを購入し、陸地と水場を用意しました。すると面白いことに、一日を通して観察していると、石の上でライトで日光浴したり、シェルターの中で寝ていると思ったら、水に入ったりと色々場所を変えて自由に過ごしているのです。また、私が家に居るときはゲージの扉は開けっ放しにしています。すると、自分でゲージから出て部屋を自由に歩き家具の下に入って過ごしたり、私の所に遊びにきたり、飽きれば水場に戻ったりと家全体が自分のゲージになったように自由に過ごすようになったのです。
私は今は床にゲージを置いて飼育していますが、水槽でもカメを飼育するにあたっての基本は同じです。
カメを飼育するに当たり、押さえておきたいポイントを以下にあげます。
それに加えて我が家流のやり方も併せて紹介していきます!
カメ飼育における必須アイテム
●水温と気温の管理
水棲ガメの場合、水温は25~28℃程度が適切です。
陸棲ガメの場合、気温は30~33℃程度が適切です。
ヒーターやバスキングライトで温度を管理しましょう。
ここで注意してほしいのがカメは変温動物です。変温動物とは、体温が外気温によって変化する動物のことです。カメは爬虫類に分類され、ヘビやトカゲと同様に、体温を一定に保つことができません。
体温が外気温に左右されるので、気温が高いと体温も上がり、活発に活動できます。逆に気温が低いと体温も下がり、活動が鈍くなります。その機能があるから気温が下がってくると冬眠します。カメを冬眠させるかさせないかは飼い主さんの考え方次第です。
我が家は1年中カメちゃんと過ごしたいのと冬眠の仕方を間違えると二度と起きてこない。。。という事態になりかねないので冬眠はさせていません。
その代わり、冬でもなるべく暖かく快適に過ごせるよう工夫しています。
我が家の場合
夏の間:夏の間はヒーターは切っており、室温はエアコンをつけて26~28℃で水温は22~24℃ぐらいになっています。バスキングライトは使用せず、紫外線ライトにしています。
冬の間:気温が下がってくるとカメは冬眠に備えエサを食べなくなりほとんど動かなくなります。我が家のカメちゃんは冬眠させないので、以下のアイテムを使用し冬でも快適に過ごせるようにしています。
①水中用ヒーター
冬の間は温度設定ができる水中用ヒーターを設置し、26℃前後を保つようにしています。
②サーモヒーター
ゲージの外にもサーモヒーターを設置し、28℃設定にしています。なぜ水温の方がやや低めなのかと言うと、私たちもそうですが、温かいお湯から寒い部屋に濡れた体で出ると寒いですよね?それと同じで水温は気持ち低めにしています。
同じように、冬眠させず室内放し飼いをされている他の方のブログを見ると、冬場の水温は15~22℃にしている方もいるようです。我が家も一時期試してみましたが、冬眠はしないもののエサも殆ど食べず、動きも鈍くなったので水温は26℃にしています。それでもやはりある程度は動きは鈍く食欲も減りますが。。。
③バスキングライト兼用の紫外線ライト
日光浴は、カメの健康維持に不可欠です。晴れた日には、カメを日光の当たる場所(日陰スペースも作ってあげてくっださいね)に移動させ、甲羅干しをさせましょう。日光浴は、体温を上げるだけでなく、ビタミンDを生成やカルシウムの吸収を促し、甲羅や皮膚の健康を促進する効果もあります。冬場や、日光が不足しがちな場所では紫外線ライトを使用しましょう。
水場やシェルターを設置し、暖かい場所と涼しい場所を作ることで、カメが自由に体温を調整できるようにしましょう。
夏は紫外線のみのライトでしたが、冬は保温機能、紫外線機能も付いているバスキングライト兼用の紫外線に変更しいつでも体を温められるようにしています。
④ペット用ホットカーペット
冬場はシェルターの下に28℃に設定したペット用ホットカーペットを敷いてます。
⑤室温計
我が家はゲージを床に置いているので、部屋の中では一番気温の低い場所になります。カメちゃんは床を歩くので、床に室温計を置いて室温を確認するようにしています。
我が家のカメちゃんは部屋を自由に出入りできるようにしています。私が住んでいる地域は山間部で冬は暖房をつけないと5℃以下になるような所なので、カメちゃんがゲージから出るときは必ず暖房をつけています。それでも中々、22℃以上にするのは難しいですが。。。
●陸地とシェルターの設置
水棲ガメの場合、水場と陸地を両方用意しましょう。
陸地には、砂利やシェルターを設置し、カメが安心して休めるようにしましょう。
シェルターは、カメがストレスを感じないように、隠れられる場所を提供します。
水槽ガメでも甲羅はもちろん、手、足まで完全に乾燥させる必要があるそうです。一日中濡れた状態だと皮膚病にかかりやすくなります。体が完全に乾かせる場所を作ってあけましょう。
●水質の管理
水棲ガメの場合、水質を清潔に保つことが大切です。
フィルターを設置したり、こまめに水換えをしたりして、水質を管理しましょう。
我が家の場合
フィルターを設置していることもありましたが、現在はレイアウトを変えたため、水槽が小さくなり毎日水替えができるようになったのでフィルターは使用していません。
毎日水の交換ができない場合はフィルターを設置しましょう。
●水槽、ゲージの選択
カメを飼育する水槽の大きさは、カメの種類とサイズによって異なります。一般的に、小型のカメ(ミシシッピニオイガメなど)には45~60cm、中型~大型のカメ(クサガメなど)には60~90cm以上の水槽が推奨されます。あなたの飼っているカメちゃんの大きさにあった水槽を用意してあげてくださいね。
さて、私は先述した通り、カメちゃんが小さい時は45㎝水槽で飼っていましたが、今は床にゲージを置いて飼っています。ゲージの方が陸場も簡単に作れて、水場もコンパクトになったので水替えも簡単になりました。
しかし、カメちゃんが小さい内やまだ慣れていない時は水槽飼育のほうがいいでしょう。小さいうちに放し飼いにすると歩いてるうちに踏んでしまったり、椅子の下敷きになったり、家具の隙間に入り込んで取り出せない、と言った事故になりかねません。水槽で飼い主さんとある程度仲良くなって、大きくなったらゲージに変更したらいいでしょう。
水槽にするか、ゲージにするかはそれぞれの環境があるので一概に言えませんが、カメちゃんを今よりも自由に遊ばせたい、もっと仲良くなりたい、という方にはゲージをお勧めします!
我が家のゲージレイアウトはこのような感じです。
良かったら参考にしてくださいね!


※保温器具を使用する際は、火傷や乾燥に注意しましょう。
※カメは暑さにも寒さにも弱いため、温度管理には十分注意しましょう。
※直射日光が強すぎる場所や、高温になりすぎる場所は避けましょう。
※カメの種類によっては、水流を好むものもいます。飼育環境に合わせて、水流の有無を調整しましょ う。
※カメが安心して過ごせるように、静かな環境を心がけましょう。
まとめ
以上、カメちゃんが安心して過ごせる我が家流のゲージアイテムを紹介しました。
カメちゃんができるだけ自然に近く安心して過ごせる環境を作ってあげることが飼い主の務めです。まずは環境を整えてあげ、健康に育ち、安心して過ごせるようになります。後は接し方次第であなたのカメちゃんもあなたのことが大好きなべた慣れカメちゃんになってくれることでしょう!